きねぞう

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映画評:【隣人は静かに笑う】このラストは予測できなかった!

 

ずっと探していた幻のサスペンス映画「隣人は静かに笑う」をようやく観ることが出来た。どのレンタルショップに行っても見つけることができず、諦めかけていたところ、アマゾンプライムで配信しているのを見つけた。そして、この映画を観ることだけを目的に、アマゾンプライムのお試し期間30日とやらに入会し、この映画を観終わったから解約した。満足。

 

主人公は、大学でテロリズムの歴史を教えているマイケル。ある日、事故に遭った隣人の子供を助けたことをきっかけに、隣人のオリヴァーと家族ぐるみで親しくなる。しかし、オリヴァーが学歴を詐称していることに気づいたマイケルは、水面下で彼の素性を調べ始める。

 

74点

点数はそこまで高い訳ではない。かれこれ5年くらい探し求めていた映画のため、期待値が高すぎたのかもしれない。

が、充分面白い。もしこの映画の存在を知らず、午後のロードショーなんかで放映されていたのを何気なく観ていたら、もっと点数は跳ね上がっていた筈。

恐怖の隣人を演じるのはティム・ロス。名作「ショーシャンクの空に」で主人公アンディを演じた男である。あのさわやかで希望に満ちていた顔が一変し、中身が全くわからない未知のサイコパスへと変身を遂げている。

途中から隣人の正体がわかってしまうんだけど、それで終わらないのがこの映画の素晴らしい所。衝撃のラスト、と言われたラストに、少し強引だと思わなくもないけど、このタイプのエンディングは今まで観たことがないかもしれない。伏線の張り方も見事で、なかなか斬新である。

僕が映画の中で印象に残ったのは、中盤の、あるどきっとする場面だった。主人公の恋人が隣人の車を尾行し、スーパーの駐車場に車を停める。そして公衆電話から主人公に電話を掛けようとすると……という場面。緊張感をジェンガのように積み重ねて、積み重ねて…そしてあのシーン。心臓が飛び出すかと思った。この映画の白眉だと思う。この部分は5億点出てます。