映画評:二浪とはいえ京大生で彼女が栗山千明とか羨ましすぎんぞ【鴨川ホルモー】
こんにちは。
杵蔵(きねぞう)です。
今回の作品はこちら。
鴨川ホルモー
製作:2009年/日本
監督:本木克英
出演:山田考之
:栗山千明
:濱田岳
:石田卓也
:芦名星
rating:80点
ストーリー
二浪の末やっと京都大学に入学する事ができた安部明。ある日のバイト帰り、菅原と名乗る京大三年生に「京大青竜会」なるサークルの勧誘を受ける。軽い気持ちで新入生歓迎コンパに向かう安部だったが、彼を待ち受けていたのは式神=オニを操る謎の競技「ホルモー」の世界であった……。
レビュー
ホルモンでは無い。ホルモーである。
万城目学のデビュー作である小説を原作とした青春ファンタジー映画。京都を舞台に、ホルモーなる競技に翻弄される若者たちを描く。
出演陣が山田考之、栗山千明、芦名星、荒川良々……このラインナップをみて、ワクワクしないはずが無い。むしろあまりに理想的なので、「あれ、キャスティングしたの俺だっけ?」という錯覚すら覚えるレベルでした。
原作小説は面白かったので映画化するに辺り少し不安でしたが、予想の斜め上をいくバカ映画で非常に楽しませてもらいましたよ。主人公の安部は偏差値を除けば凄く感情移入出来るし、日本大好き帰国子女や、栗山千明演じる排他的なひねくれ女など、魅力的な登場人物たちが物語を彩っています。彼らが参加する競技「ホルモー」は式神であるオニを操作して戦うのですが、このオニというのはオニ語を習得した者だけが見える事を許されているので、一般の人には見えません。オニ語も「ゲロンチョリー(ぶっ潰せ)」や「くぉんくぉんくぉんくぉん(走れ)」など意味不明なもの。よって、周囲から見える彼らの必死で戦う姿は、中学生が昼休みに教室の隅でふざけ合っているようにしか見えないのです。もうほんとバカ。
舞台が京都ということもありロケーションもバッチリな所もさることながら、主題歌がBase Ball Bearの「神々LOOKS YOU」という名曲なのもポイント高しです。
以下、余談。
先日、友人宅で麻雀をしながら映画「シコふんじゃった」を観ていたときのこと。
主人公が通う大学のチアガールが応援ソングを歌う場面で、友人の一人が「これ、どっかで聞いたことある……鴨川ホルモーに出てきた曲じゃないか?」という指摘をしていたのですが、後で調べてみるとその通りでした。
京大青竜会が神に捧げるダンスをしながら歌っていたのは「レナウン」なる80年代のCMソングなのですが、チアガールの応援ソングもこの「レナウン」を替え歌にしたものだったのです。友人スゲー。
そもそもこの「レナウン」なるCM曲の中毒性がハンパない。しばらく頭から離れそうにないです。
ドライブウエイに春が来りゃ♪
イェイ イェイ イェイ イェイ イェイ
イェイ イェイ イェイ イェイ……♪
ではまた。